2001.2.21 (Wed)
▼ 仕事帰りの電車の中で [etc]
ドアによりかかって目を閉じて、まさに sleep2dream な状態に突入するぞっ、というところで電車がガクンと止まった。
おいおいまたかよ、中央線。
と思ったが、よく考えてみると去年の9月から東横線を使っている。だから、
東横線よ、おまえもか。
と思い直した瞬間に、「停車位置を直すためにバックします」というアナウンスが聞こえて、電車が後ろ向きに動き出した。
なあんだ、ちょっと行き過ぎただけだったのか。
しかし、電車は引き続きずんずんバックして、止まる気配がない。電車が止まった時にはホームの中央当たりだったはずなんだが、すでにホームの端っこの方までバックしてるではないか。電車がようやく「停車位置を直した」時には、本当にホームの端の端に来ていた。そりゃそうだよな、端っこの車両に乗ったんだものな。
しかし、こんだけバックするということは、電車の先頭が代官山の駅に突入した瞬間には、まるっきり止まる気がなかったとしか考えられない。ってことは、運転手さんはこの電車を頭っから急行(または特急)だと思っていんだろう。
中目黒を目指して快調に飛ばしていたのだ。
で、代官山のホームに突入した瞬間に
うわっ、いけねえ。これ各停だったわ
と気が付いて、ブレーキをかけた時には電車の先頭部はとっくに代官山駅を行き過ぎてしまっていた。
そういうわけで、この運転手さん、いまごろ家に帰ってニュースステーションを見ながらビール飲んで
俺もあやうく不祥事のニュースネタになるとこだったぜ
とか何とか言ってるのだ。
2001.2.23 (Fri)
▼ 反町・松嶋 入籍 [words]
という見出しが「東証平均 バブル以来の最安値」と同じ大きさで夕刊に載っていた。
これヘンじゃないか。
なにしろ後者は中央線を使う何百万人の足に直接の影響を及ぼしかねない潜在力を秘めてるんだから。東横線だって止まるかも知れない。
そういえば、うんと昔、落語の三遊亭園生とパンダのランラン(だかカンカンだか)の死亡記事が新聞に載っていて、ランラン(だかカンカンだか)の方が4倍くらい大きな記事だった。
いくら見た目が愛くるしいとはいえ、基本的に隣の国の熊である。自国の語りの名人の4倍の扱いというのはおかしいじゃないか。と、思った。
3年ちょっと前にフランスを旅行した時、カフェで新聞を「眺めて」いると、「ヨーロッパ諸学の危機と超越論的現象学」のエドムント・フッサールの死亡記事を見つけた。およ、まだ生きていたのか、などとバチ当たりなことを考えていると、そのすぐ隣にほぼ同じ大きさで司馬遼太郎の死亡記事がある。
フッサールと司馬遼太郎。
まあ、フランスから見ると二人とも「外国人の物書き」ということなんだろうけど...
2001.2.24 (Sat)
▼ 今日も暖かかった [etc]
昨日も暖かかった。さては明日も暖かいに違いない。
と思って、しまいこんだステンカラーの薄手のコートを出したら、明日から寒くなるという話。しかもすっごく寒くなるという。
おいおい。
暖かいなら暖かい。寒いなら寒いで首尾一貫してくれなくては困る。特に私は明日は今日にくらべて温度がどうのこうの、ということにはほとんど無頓着なので、「暖かくなったから、これは当面要らないわけね」と厚手の服をどんどんクローゼットの奥にしまい込んだりするので、そう簡単に気温がでんぐり返ってしまうとすごい困るのだ。
それで思い出したけど、1993 年のちょうどこれくらいの時期に、シンガポールに行ったんだった。前日に雪が降って、すごく寒かった。朝に家を出た時の気温が 3 度か 4 度。そこで、タートルネックのセーターの上にダンガリーのシャツ。それにスタジアムジャンパーを着た上から、綿のコートを羽織るという完全装備で出発した。
夕方にシンガポールに着いてみると、気温が 28 度である。おまけに湿気がすごい。シンガポールのチャンギ空港に着き、バゲッジクレームに歩くまでに、Tシャツをのぞいて着ているものを全部脱いでしまった。
おかげで、荷物の到着を待つ間、両手いっぱいに服を抱えることになった。きっと火事場の銭湯から逃げ出してきた人みたいだったに違いない
2001.2.25 (Sun)
▼ 「ワーキング・ナレッジ」 [books]
という本を読んでいたら、面白い話が載ってた。
宝石屋さんがショーウィンドウに泥棒よけのタランチュラを入れることにしたんだけど、どのタランチュラも2〜3日ですぐ死んでしまう。このタランチュラ、ラテン・アメリカから長距離トラックで運ばれてくから、原因はその長旅?
という記事を書こうとしていたタイム・ライフ社の記者が、情報センターの調査員に「蜘蛛が車酔いするかどうかを知りたい」と電話で依頼した、というエピソード。
この「蜘蛛が車酔いするかどうかを知りたい」ってところ、「あのさあ、蜘蛛って車に酔うわけ?」って調子だったんだろうね、本当は。これを「調査」しないといけない。因果な仕事である。
私だったら「蜘蛛の巣が風に揺れても酔わないんだから、車ごときで酔うわけないだろ、バ〜カっ!」と言ってしまいそう。
う〜ん、世の中にはこうした千本ノックな仕事をしっかりこなしている人がいるのねえ。最近、「ピンポン球的日常」を「千本ノックな日々」に言い直したい誘惑にかられていた私は、「百本ノックな日々」くらいにしといた方がいいような気がした。
▼ 昨日の午後あたりから [etc]
ぼちぼち恵比寿の仕事場で作業を始めた。
が、悲しいことに今日もそこで仕事だ。
と思って家を出たんだけど、SOHO 向け一坪オフィスが集まるフロアにはぜんぜん人影がなくて、電話の応対も聞こえなければ、プリンタの音も響いていない。すごい快適。
それに今日は、ベートーベンの「大公トリオ」CDを持参していったから快調に仕事が進んだ。インマゼールのピアノ、ビルスマのチェロ、それにビルスマ婦人のヴェラ・ベスがヴァイオリンを弾いているこの「大公」は、とっても仕事のBGMに向いている(もちろん、仕事しないで聞くにこしたことはないんだけど)。
これなら土日はいつも働いて、水木あたりに一休み、という具合に時間を割り振りたいところだけど、お客さんの都合もあるしなあ...
そこで閃いた。水木休みのデパートの現業部門をメインの顧客にすればいいのだ。
デパートの現業部門のお客さんと、英語のビジネスプレゼンや Web サイトの企画、それに国防関係に強い米国のコンサルタントといったサービスとの接点を見つければ、すぐさま超プロダクティブな時間配分が実現しちゃうのである。簡単、簡単。
なんて私は創造的なのでありましょうか、と感動したところで寝ることにしよう。
2001.2.26 (Mon)
▼ 何をどう分類するかは [etc]
現実に対する向き合い方を決定付ける。
このところずっと、おでんが食べたかった。寒くなった今日はまさに「おでん日和」。スーパーに行き、おでん種を選び、おでんの「だし」の素を求めて、「だし」関連セクションに向かった。
ところが、おでんの文字がどこにも見つからない。鰹だしのコーナーにも、だし昆布のコーナーにも、コンソメ関連のセクションにも、中華とりがらスープの一角にもない。
検索キーが違っているのだ。
でも、おでんの「だし」ではなく、「洋風スープ」でもなく、もちろん「中華関連」ではないとすれば、後は何が残ってるんだ?
そういうわけで原始的な方法に打って出ることにした。売場の端からジグザグに歩きはじめて、棚という棚をぜ〜んぶ見るのだ。
どうだ、Yahoo! Japan ではこんな芸当はできまい。
すると、おでんの素はナント「つゆ」近辺に分類されていたのだ。おでんは「つゆ」じゃないだろう。いったいどこの誰が「つゆ」でコンニャクやだいこんや牛スジを煮込むわけ?
東急ストアの分類方法は、私がおでんと向き合う上で、5分間の安保反対デモ後進的ジグザグ歩きを強制したのだ。
2001.2.28 (Wed)
▼ も〜 [etc]
いろいろあって今日はすごい疲れた。
しかも、本来は今日だった〆切を勝手に明日の午前中いっぱいまで延ばしていたりするので、明日は朝いちから結構忙しい。そういえば家賃も振り込まないといけないではないし、書留で送られてきていた仕事用銀行口座のキャッシュカードを郵便局まで取りに行かないといけなかったりもする。
早く寝なきゃ。
そういうわけで、いまだに尾を引いている昨日一番の心残りを書いて、速攻で寝ることにしよう。
カラシ買うのを忘れてた。