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ゴミを捨てるところにテレビ付多機能ランタンの段ボール箱が捨てられていた。ゴミの回収が終わった金曜日の午後に捨てられたものだから、昨日の夕方から外に出る度にこの箱を目にする。

多機能テレビ付ランタンって何なんだ?

「ランタン」の下に TV-Lantern と書かれているからには、ぶら下げるための取っ手がついた燃料ランプに違いない。炭坑なんかで使うようなやつかな?と一瞬思って、今どき炭坑はないだろうから、アウトドア用に訂正。しかしこれに何でテレビを付けないといけないのだ?

と、疑問ばかり呈していてもしょうがないので、これにテレビを付けるとすればどのようになるかを考えてみる。何しろぶら下げないといけないんだから、テレビったって十数インチのモニターではなくて、両手の親指と人差し指で四角を作ったくらいの大きさなんだろう。これをランタンに取り付けるとすれば、本体の土台の方だろう。明かりの上だと画面が煤けてしまうから。

手でぶら下げられる燃料ランプの土台にテレビを付けたもの。

しかしこれで問題が解決したわけじゃない。「多機能テレビ付ランタン」と謳っているくらいだからタダのテレビではないのだ。でも、携帯の画面をでっかくしたくらいのテレビのどこをどういう風に多機能にするわけ?

テレビ画面で電子レンジや洗濯機をコントロールとか?まさかね。わざわざ手さげランプにそんなインドアな機能を求める人はいないはずだ。テレビ画面からインターネットが使える?こんな画面でウェブをブラウズする気にはなれないし、うんと近づいてメールを読んでたら睫毛をぜんぶ焼いた、なんて可能性もある。

多機能なのはランプの方なのだ。

かくのごとく日本語はむずかしい。で、ランプの多機能とは?燃料がなくなった時のために電灯も付いている。だったら最初から多機能テレビ付電灯にしろよ。付いているのはタイマーで、セットした時間になると自動的に灯ったり消えたりするとか。これなら寝返り打ったはずみにランタンを倒す、なんてこと心配しないでいい。

しかし、寝るときは寝る、起きるときは起きる、で、寝ると決めたらスパッと寝る、というのがアウトドア魂であって、タイマー付のランタンで「1時間後には消えるんだもんねえ」とウトウトするのは邪道なような気がしないでもない。


(つづく)

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