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してみると、中華系の食物整理棚システムでは、「温かい食べ物」棚に「ごはん」コーナーが仕切られていて(陰と陽は食べ物についてもあてはまる)、だから「冷たい」+「ごはん」は基本的にあってはならない組み合わせなのだ。
ところがいきなりここに大きな問題。
少なくとも中国系シンガポール人についていえば、圧倒的に寿司が好きな人が多い。なにしろ、意地悪な寿司マスター(ミスター・カンダ)のシゴキに耐え、立派な寿司職人になるべく頑張る青年を描いたスポ根ドラマをプライムタイムのテレビで(オール・シンガポリアン・キャストで)やってたくらいだ。
ふむ。
すると、ある種の中国系シンガポリアンの人は、「ごはん」とは別の区画、例えば「ファッショナブルな食事」コーナーに寿司を分類してる。だから中華系食物整理規則には抵触しない。でも、まずこれを「ごはん」としてとらえる人にとっては、「温かいたべもの>ごはん」規則が寿司のあり様と対立してしまうことになる。
そんなことを考えていたら、自分の中の食物整理規則では、「冷やしラーメン」は「温かいたべもの>麺」規則に抵触するけど、「冷やし中華」はそれとは別の棚に心地よく収まっている、ということに気が付いた。じゃ、「冷やし中華」は何に分類されてるんだ?
現在進行中の引っ越し作業が一段落したら、石毛直道の「文化麺類学ことはじめ」を読むことにしよう。(この本、どの箱に詰めたんだっけ...)
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