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「キューピー3分クッキング」のテーマはとてもよくできた曲だと思う。テキパキ段取りして、アッという間に(しかし手を抜いた風には見えない)料理が出来上がっているプロセスが、メリハリのついたスピード感でよく表現されている。

が、まさにそのテキパキ段取りモード的メリハリ感がバックファイアすると、これほど耳障りな音楽はない。


9月11日は、朝から夕方まで大阪で仕事。梅田をブラついてから、午後の8時すぎに新幹線に乗る。ダイヤが乱れていて、この新幹線、本当は午後の6時頃に新大阪を発車しているはずのものだった。


名古屋で大雨が降ったからだ。


京都でまたストップ。30分くらい。ちょっとイヤな予感はしたけど、「まあ新幹線なんだから、しばらくしたら普通に動くようになるだろう」と、呑気に構えたのは大間違いだった。人身事故に、雨、風、雪、それに、あろうことか「架線にビニール袋が引っかかった」だけでも簡単に電車が止まってしまうことを、2年がかりで中央線に教えてもらったにもかかわらず、何となく新幹線って別格だと思っていたらしい。

やっと京都を発った新幹線は米原駅に近づくにつれてスローダウン、駅の手前でとうとうストップした。で、そのまま翌朝の11時までそこに止まったままだった。

駅の手前で止まっているから外には出られない。外からの補給がないから新幹線の車内に備蓄された食糧はなくなる一方で、アッという間に「イカ薫」と「うなぎパイ」系列を残すのみとなった。冷房は効いてたけど、基本的にシャツ+タイの人が心地よく感じるよう温度設定されているから、Tシャツ+ポロシャツの私にはすごく寒い。


そんな過酷な環境の中、まんじりともせずに車内で夜を明かすことになった。


(つづく)

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