Jeff君
ちょっとヤバかったかもしれない話。
香港島のビルの谷間、Hollywood Terraceという空中庭園みたいな所で
Jeff君という、いがぐり頭の男の子と友達になった。
最初、日本人の観光客と思いこんで、
「あんた、旅人?」
と声をかけたら
「No, I'm working here」
そう、生粋の香港人だった。
職業はフリーペーパーのカメラマン。
「もうすぐ仕事終わるんで、観光案内しようか?」「はい、是非!」
案外あっさりとナンパ成功。
前から行きたかったけど1人では行けなかった廟街の屋台に行ってみた。
おっちゃんらに混じって、ビールと炒め物をつつきながら、彼の生い立ちやら
将来の夢(釣り専門誌を作ること)だとかを聞く。
ビールをお代わりし、帰りは「あぶないから送るよ」という彼の親切に、家まで
一緒に歩いていった。
ところが家の前で、突然彼は、「部屋見ていい?」と訊いてきた。
なんで?なんでなんで??激しく動揺しながら、
”でもここで断ると、彼を疑っていることになるのかも・・・”
てゆうか、そうゆう目的で言ってるようには見えないんだよねー。
迷った挙句、「見たら帰って貰うからね」と念を押し、中に入れた。
彼は、しばらく落ち着かない様子でタバコを吸っていたが、やがてうわずった声で
「ちょっとトイレ借りていい?」
だったら早く言ってよ。
その後2,3日はちょっと用心したけど、何も起こらなかったので、彼はおしっこが
我慢できなかったんだ、と理解した。
番外編:香港トイレ事情