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 このコーナーを始めて一度は絶対やろうと思っていたのがこの作家、小林源文氏だ。
とりあえずこの人は(図鑑等の)イラストレーター出身の漫画家なので、絵がびっくりするほど上手い、その上冗談じゃ無い程の軍事知識を持っている為、物凄い精密でリアルなミリタリーコミックの数々をリリースして来ている数少ない作家の一人だ。
そんなこんなで、小林源文は日本でも屈指のミリタリー漫画家なのである。この人の作品で多いのは旧ドイツのナチス物、とくに戦車を取り上げた物が多いのだが、戦車となると中々マニアックで取っ付きにくい(既に取っ付きにくい)ので、もうちょっとアクションよりで読みやすい物を幾つか紹介したい。
 まず紹介したいのは「レイドオントーキョー」と言う本なのだが、実はこのタイトルでの出版は現在出版されておらず、廃刊になった年の翌年、1992年に世界文化社から「トーキョーウォーズ」と言うタイトルで再販されている。

 ストーリーは旧ソ連が新潟から首都東京に侵攻してくる、それを自衛隊が阻止するがどこまで防戦出来るか?と言う奇想天外かつ何とも当時としては安直なお題の漫画だが、これがかなりリアルに作り込まれていて、ありがちなロマンチズムをコンバットアクション物に絡ませて来る他のものとは確実に一線を引く作品になっている。現在かなり探さなくては購入出来ないが、探せば有るので興味が有る方は探して下さい。

  そしてもう1シリーズ、これも日本の自衛隊物だが、これは「もし自衛隊に対テロ部隊があったら」と言う前提で話しを進める超アクションシリーズで、今回この小林作品を特集する中でも一押しの作品である。ちなみにストーリーは前書した通り自衛隊の中に設立された、対テロ部隊「チームオメガ」の活躍を描いたアクションだが、「レイドバックトーキョー」と同じく、全くロマンチックなシーンや超人的なヒーローは出てこ無い。
 主人公は、サラ金返済に苦しんでいた元自衛官「小松」、ある日彼は「サトウ」と言う謎の人物に「国が借金を肩代わりしてやる変わりに、命を預けてみないか?」と言う問いかけに、首を立てに振ってしまう。そして自衛隊対テロ部隊「チームオメガ」に入隊する事を余儀無くされてしまう。勿論他のメンバーも、金絡み女絡みの問題でしょっぴかれて来た情けない元自衛官ばかりだが、国益を守る為今日も危険な戦線へ出動して行く…。と書くといかにも漫画だが、いちいち表現と絵がリアルで、敵の襲撃や追跡されている時等のメンバーの心理描写一つ取っても、決して「がんばれば何とかなる!!」みたいなきれい事は言わない。終始「あぁ、早く帰りてェよ」とか「おい、オレの足手纏いになるなよ」と言った、いかにものセリフばかりで、アクションのシーンでもかなり際どい物ばかり登場し、読後漫画にも関わらず、少し「戦争って恐いなぁ…」とすら思わせる作品に仕上がっている。勿論海外の対テロ部隊RECONやSAS、デルタフォース等も登場するが、とにかくチームオメガの活躍とリアルな表現&絵を充分堪能出来る、マニア垂涎の作品である。興味の有る方は小林源文氏のウェブもあるので要チェック!!
http://www.genbun.net/

1:「レイドオントーキョー」 (日本出版社、91年)廃刊2:「トーキョーウォーズ」 (世界文化社、¥800)3:「オメガ7」(日本出版社、¥857)4:「オメガJ」(日本出版社、¥1000)5:実は、98年某雑誌の取材に同行し、小林源文氏の自宅にお邪魔した事が有る。当時まだカモフラ等がストリートで流行る少し前だったが、高校生の頃よりミリタリー物が好きだった僕は、2〜3時間小林氏とカモフラの種類の事や、サブマシンガンの性能について語り合った、その際「オメガJ」に直接書いて頂いた御本人のサイン。また僕も当時サバイバルゲーム等を少しやっていて、そう言う話でも盛り上がり、小林氏に「今度御殿場のサバゲー場でゲームするから来ると良い」と誘って頂いたにも関わらず、御殿場まで行く機会の無いまま現在に至る。エアーガンはまだたまに出していじってみる物の、サバゲーをやる人が居ないのと体力の減退で現在はやって無い(笑)

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