(写真1)
 今回は映画の紹介、と言っても映画と言うか「怪獣」の紹介。
『怪獣大決戦ヤンガリー(写真1)』と言う韓国では400種類もキャラグッズが売られている(ロッテリアのオマケとか)人気怪獣映画。で、まず映画館で良いエピソードがいきなりあったんですが、そこでは隣の劇場で「GO」も上映されてて、これがなんと大盛況、ギャルやオシャレキッズが並んでたんですが、僕もその日一応キャップでスタジャン(一応B-BOY風)と結構今風の格好だったんです、するとモギリの人が「整理券お願いします」と言って来たんです、僕は「えっ!?ヤンガリーってそんな人気?」と言うとモギリの人「え?…ヤ…ヤンガリー?…じゃあこっちです」とがっらがらの方を指差してキョトンしてました、まぁ平日の昼に韓国の怪獣映画観に男1人ってのも変なんですけど。で、客7人、僕合わせて、しかもかなり怪しい客層…。

 気を取り直して…まず映画のプロダクションを書くと、SFXは「パワーレンジャー」で大味CGを作ってたデビット・ホプキンス、音楽は「スクリーム3」のクリス・デズモンド…以上あとは書く程の人はいません。と言っても99年に公開されたオリジナルバージョンに、3億円(?)も積んでSFXの補強をした力作。キャストも全員白人でオール英語。このキャストがかなり曲者で、なんか博士役のジジイがどうやら「プライベートライアン」の脇に出てたのが売りで、その他は全員超ダイコン…。棒読み丸出しかと思ったら、急に大袈裟な芝居になったりで、お正月の「スター隠し芸〜」のパロディー観てるみたいで…って突っ込み出したらキリが無い。

 でもってハリウッドを意識してる所が憎い(笑)!勿論前書した通り「パワーレンジャー」の映画版を観た人は分ると思うけど(観てる方が少ない)、とにかくCGが大味。悪く無いけど雑と言うかなんかオモチャっぽい。怪獣自体は(あくまでも)そこそこ良いけど戦闘機とかそう言うのが。
 でもヤンガリーは終止フルCGで、最後にあっさり死ぬサソリゲスとか言う敵怪獣もCG。でもヤンガリーやサソリゲスを操る、悪の宇宙人はミクロマンみたいな模型…でも乗ってる宇宙船は超豪華CGってそれ何よ!その前にこれどう言うストーリーよ?!みたいな…。 ここに掲載している写真(写真2)見たら「おっ結構行けてる」と思うけど、実はこれはかなり『怪獣』とかSF全般に愛情が無いと98分も持たない映画。昔日本でも「宇宙大怪獣ギララ(写真3)」とか「大巨獣ガッパ(写真4)」とか日陰の怪獣映画があったけど(どっちもマジで面白い)、同種の匂い漂う名作、ただもうちょっと着ぐるみ使ってもいいかなと思ったけど。
 あと最後に出て来たTフォースとか言う「空飛ぶ兵隊」も微妙、思わず劇場内もくすくすと笑いが起こった、セリフ上でも「特殊部隊」とか出て来たり…流行ってるから言いたかっただけっぽかったけど(笑)、なんかやっぱり最近の日本の「ガメラ」とか結構直球でカッコ良かったもんなぁ〜と思ってしまった。
それでもジャンルで言えば『怪獣』のこの映画は怪獣好きは絶対見た方が良いと思う、因にこの『ヤンガリー』は韓国産で、北朝鮮には『大怪獣プルガサリ(写真5)』と言うのが居る。これはこの間TVでもやってたんで、「うっかり」見てしまった人も居るはずだが、こっちは日本のゴジラのスタッフも動員されオール着ぐるみでCG無し、設定も主人公の作った「米粒人形」がでっかくなって怨念を晴らすボケッとした話…。その他日本やアメリカにも当時さっぱりだった超B級SFが沢山あるんで興味があれば観てみると良いかも。この『怪獣大決戦ヤンガリー』ハリウッドも面白いけど、アンダーグラウンドはまだまだ広大に広がっていると言う事を生々しく突き付ける超B級大作。

「怪獣大決戦ヤンガリー」
製作・監督・キャラデザイン:シム・ヒョレン、脚本:マーティ・プール(2000
年:韓国+米国合作)

(写真2)
(写真3) (写真4)
(写真5)