KING3LDK氏とラテンラスカズ氏による対談形式コラム。ヒップホップカルチャーを掘り下げてます。


第十五回

KING3LDK:
(以下3)
さて久々の更新となる「街角3K新聞」なんですが、今回はどう言ったトピックスをお持ちになっているんですかね…。ちなみに今BGMでかかっているカセットテープは、約87'の藤原浩に「ヒロシザリッパー」ですよ。出だしからマドンナの「ライク ア ヴァージン」のメガミックスからYMOまで…「君に胸キュン」とかまでメガミックスしてて実に気持ち良い
ラテンラスカズ:
(以下ラ)
武井グッドマンにもらったまるまるEDIT150分テープ。武井君有難う。この辺の音源は僕のバイブル。まあそんなことはこれを読んでる人なら分かってる事だとおもうけど、なんと最近ラップ嫌いこの俺が日本語の新譜ラップにはまってました。
3: えっ?日本語ラップ? 日本語のラップって難しいよね。最近結構デモもらったけど、最近のはまんべんなく良かったけど…。で、もってどの日本語ラップ?
ラ: 前回の『TOKYO FRESH』にダ−スの紹介で出てもらったサムライトゥループス周辺が面白くて。彼らが主催してる新宿のMARZでやってるイベントで見た彼らは勿論、サムライのメンバーでもあるタカツキ君、ヒューマンビートボックスの啓君(ART OF VIVBS)は噂で知っていたけど一緒に出てたケイムン、太華君といった若い子達のライブは久々にぐっときた。
3: その辺周辺は僕も微妙に繋がってるよ(笑)。サムライトゥループスはライブ見て無いんですけど、メンバーのメテオってヤツが面白いんですね。根本啓キャラと言うか…自分でもフリースタイルで「俺は根本キャラ」とかリリックで出て来てて…。アルバムとかも出てるんですけどね、自分達でもソロとかでCDRで自分達で焼いてがんばってるよね…。ちなみにそのイベントとは別で新宿のMARZでやってたポエティカルイベント行った事ありますが、面白かったよ〜。だけど「青年の主張」か「政見放送」みたいでしたよ(笑) アフラが出演した回に行ったんですが、アフラもヒューマンビートする前に僕のウチでキムチ鍋喰った事を「鍋にキムチを入れる!鍋が煮える!」とか言ってパロディーしてましたよ(笑) そしたら審査員一同「オォ〜〜」やて(笑)感心してたもんね(笑)。あと啓くんとアフラの掛け合いはみるくで初めて見ましたけど、中々よかったなぁ〜。啓君の朴訥とした感じがビートボックスにも出てて面白い。
ラ: そうそう。ビートボックスは最近やるやつ増えてるね。まあビートボックスは兎も角、今までの自分の交友関係を考えるとわりかしオールドスクールやエレクトロ文脈繋がリと言った所が多かったけど、また今回は違う感覚で面白い連中と知り合えた。この場を借りてその人達を紹介してくれたダースレイダーにお礼を言います。因にこの最高な連中は次の8/15(金)の恵比寿MILKでの『TOKYO FRESH』でバッチリ見れます。
3: 中々良い事ですよね、ダ−スは本当に顔が広い。しかしヒューマンビートボックスは今後人口が増えるやろね。でもBBSでも書いたんですが、こう言ったビートボックスやDJのパフォーマンスを見る際、普通にそのスキルを堪能するのはとても良いんですが、僕的にはやっぱりそう言った種類のパフォーマンスではHIPHOPビートのカヴァーやって欲しいんですよね。「えっ?これを口で出来るの?」とか「え?あのビートをこうやって作るの?」と言うビックリ感が欲しいんですよね。まぁ今ヒューマンビートやスクラッチDJのパフォーマンス見に来るお客さんの前で新譜物やってもうけないんでしょうね。アフラも新譜やHIPHOPクラシック物やる時とか場所選んでやってるみたいですし…。そう言う意味ではもうちょっと日本のHIPHOP自体、DJのスクラッチプレイやヒューマンビートも含めてジャンルとして統一されれば面白いんですけどね。
ラ: ブレイクダンスなんかと一緒でヒューマンビートもHIPHOPなんて知らない人が見ても驚くと思うし、人によって大道芸とみるかHIPHOPとみるかで違うと思う。と同時に素人にも玄人にも単純明解で分りやすく凄いという事で20年ぐらい前にラップができる日本人みたいな感覚だとしたら、次はスキルや使い方が問われて来るんだろうね。ただボイスパーカッションって言われるのだけは嫌がってた。
3: ボイスパーカッションはいやかもね…(笑)。とにかく広まれば広まる程ビートボックスに関しては上手い下手がはっきりして来ると思う。と言うのもさっきも言ったけど、追々どれだけ上手くHIPHOPビートのコピーが出来るかと言う所に行くだろうし、そうなればお手本がある訳だからくらべる物があるものね。今からやうる人はクラシックビートの練習をしてる方が良いですよね(笑)。そう言えばグラフィティーとかも何か面白い事件あったやんね? JRのどっかの線で…。
ラ: あったらしいね、でもさニュースになるって事はその電車は走らない訳で、たぶん書いてる方も走らないのは覚悟で書いてる訳で、ニュースで流されるのが狙いなんだから、出さなきゃ良いのに。町中グラフィティだらけになったら消す事の方がある意味グラフィティかもね。
3: 極論だったり少しひねくれて言うならそう言う事やんね。まずグラフィティーがどう言う物かと言うのがイマイチ分かって無いのかもね。電車に書くからグラフィティーかと言うとそうじゃ無い。NYではたまたま地下鉄だった訳で、あくる朝落書きを消す時間が無く町中を電車が走ってフェイムしたのがグラフィティーやん? 今日本でJRの車両に書いて町中を走るとも思えないし、そうなったらもう「電車にピースを書く」と言うコンセプトだけしか残って無い。もぅここが間違ってるよね、普通に公共物破損やん(笑)。例えば税金とかを不正に使った様な形跡のある建物なんかにボンビングするのがストイックなグラフィティーの手段ですけどね…。アサヒペンがグラフィティーを意識したスプレー缶を出したりしてるらしいし、ニュースなんかも実はそう言うの煽ってるのかもね。
ラ: ニュースと言えば最近ハマっているのは『MAD NHK』っていうネットからダウンロードしたCDなんだけどNHKなんかのニュースを編集して無茶苦茶なニュース仕上げるって言うやつで、もうこれが最高。3Kも後で大笑いしてるけど…
3: もぅ…爆笑!!!! ひっさびさに笑った(泣)どう言う物かと言うと…。色々なNHKのニュースを録音して来て、コラージュしてるんですけど…、例えば「ピンポン ピンポン ピ〜ン…お昼の(ぬるぬるした)ニュースです、ちょっとお待ちください…、この時間は(ぬるぬるした)久遠がお伝えしました」って超でたらめ!! もう俺のツボこれ、死ぬ程面白い。だって「大相撲千秋楽、貴闘力(核爆発)で貴闘力の勝ち…」って、核爆発って…。
ラ: やっぱりエディットは面白い。しかも音楽的じゃ無い所が良い。MAD NHKっていうネーミングも良い。これタクシーとかでかけたいよね。電車にグラフィティーするよりも粋かも。
3: こういうの聴くと、「音楽」とかそう言うのがもう全然説得力無くなる。何スカしてんねんみたいな「音楽はメッセージだから」とか言うの恥かしい。MAD NHKのやってるこれで十分ダメな感じ伝わってるもん(笑)イイか悪いかは別として…。ちょっと電波系の匂いがしてるのが恐い所ですけど、何かとにかくモチベーションは伝わって来るはな。ちなみに僕らが何かやらかしてニュースに登場するとしたら、絶対言われるコメントが「○○署で取り調べを受けている高橋被告(31)は〜〜等と訳の分らないキョウジツをしていると言う事です」とか言われるんやろね(笑)。
ラ: HIPHOPとかいっても世間では訳分らない人扱いされんだろうな(笑)
3: そうそう、映画「スクラッチ」を見た時にダースとも話してたんですけど、日本にはまだHIPHOって上陸してないと言う事になったもん。こうやってカズ君とか僕がやってる事も「あ〜、あの濃い人達のやってる事ね…」なんて思われてたりしてるんやろなぁ〜。…まぁ、そうこう言いながらもこういう活動を分かってくれる若い世代も出て来てる事だし、がんばるしかないね…そう言う訳でカズ君から最後に一言。
ラ: ブレイクダンスとかヒューマンビートボックスって完成してこそ『凄い』ってなるけど完成するまではそれこそ訳分らない人扱いされるわけで、HIPHOPでD.I.Y的な部分をがんばってる人は応援します。ってことで高円寺のラジカセショップ(もっとしっくりくる言葉がありそうだけど…)『TURBO SONIC』もそんなHIPHOPでD.I.Y的な部分をがんばってるといったら偉そうですが、凄い店かつ面白い人がやっているので、興味がある人は是非行ってみて下さい。
3:
ナル程!今回は情報満載でしたね、また次回を待て!