KING3LDK氏とラテンラスカズ氏による対談形式コラム。ヒップホップカルチャーを掘り下げてます。


第十回

KING3LDK:
(以下3)
またまた久しぶり!タイトルが「街角3K新聞」と言うのに変って初の更新なんですが、どんな感じでお過ごしでしょう?、僕は結構色々終ってかなり疲れてた(笑)、まぁアルバムの発売も決まったしね、ちなみに8月の23日!!、ロボ宙が21日!被ってるヤン!!(笑)。で最近カズくんはどぅ?、あっそうそう、オレこないだシムーンで4DJ’sがやってる「ジャイアントディスコ」って言うイベントでDJやったんやけど、バーの方でパンプ横山さんがDJやってたで…、あの人超GーFUNKで面白かったなぁ。
ラテンラスカズ:
(以下ラ)
KWAZZ"PUMP"YOKOYAMAさんは今発売中のスタジオボイスのヒップホップ特集にも登場してたね。下北バムとかも…3KもSPECTATORで執筆してたよね。とりあえずアルバム発売決定おめでとう。その結構色々ってとこを聞かせてよ。
3: とにかく結婚披露とかが多くて…、祝ってもらってて何なんですけど、僕DJとかやってる割に自分はお祭り人間じゃないもんなんで(笑)、自分自身のリリースパーティーとか以外のパーティーって初めてだったのもあって…。で、どうしてたら良いか分らん、そんでもって来てくれた人が「タンナンもっと笑ってなきゃー」なんて、なにがオモローてニヤニヤすんねん!みたいな(笑)、普段嬉しくて笑う!ってある?、大分不自然やで(笑)、まぁみんな結婚して行くと思うけど結構「笑って」とか「見つめあって」とか、普段2人の時ですらしーひん事みんな超本気で言うて来るからね…超他人事!みたいな事言われて(爆笑)、これから結婚する人練習しといた方がエエかもよ、見つめあったりその場でニヤー笑う練習、オレかれこれ4〜5ヶ月そんな生活してたもん(泣)、そら疲れるで。
ラ: アハハハ…そりゃそうかも。でも俺もその結婚披露パーティでテントウ虫のサンバの2枚使いしたかった。(笑)それはそうと、アルバムの方もリリースまで漕ぎ着くまで結構大変だったんじゃ無いの?
3: そうそう!、CDがリリースされるまでって一般の人には興味ない話で申し訳ないですけど、今回TD(トラックダウン)まで僕が自分でやったんですね、ちなみにTDってのは音楽が出来る最終段階の1段階前で、普通ここまでメーカーがやるんですよ、なぜかと言うとそこまですると、そうして録音した曲はメーカーの所有曲になるからね、と言う事は僕の場合TDまでやってるのでメーカーは配給(ディストリビュート)のみになる…、それは今の時代ちょっと損だと言う事になる、全曲買い取るにしたってはした金では売らないと言う結構こっちもシビアな出方だし…、でもって「じゃあウチで」と言う所が無かった(笑)、インディーはしんどいね、まぁ100万枚位売れれば話しも変って来るけど(笑)。そこで出て来たのが今回もフューチャーされているナオヒロック!!(笑)、「僕(ビバーク)が金だします!」となる訳よ、で「オートロックでインディーリリースしましょう!、それの方がカッコイイですっ!」となって今回のパンクバンドみたいなリリース方式になったって感じ。
ラ: さすがは元A&R。つくづく思うけど、DJとか曲作ったりするのは簡単だけど、当然の事ながらブッキッングしたりする方が大変だよね。だからその部分が商売として成り立つんだろうけど。俺は最近DJとか全然してなくて、何やっていたかと言うと実は俺もレコーディングしてたんだよね。
3: おおぉ!、何のレコーディング?新しいミックステープ?
ラ: LL COOL J太郎の時に一緒に仕事したマイカデリックのダースレイダーとMCJOE君のプロレスラップユニットもといラップタッグ”CROWN 28”のMEGA-MIXやりました。久々にというか、俺仕事では2枚目だけどアナログにてリリースされます。カップリングはFORCE OF NATURE REMIXで8月中にはP ヴァインより発売予定。
3: ほほぅ、そのCROWN28のアルバムは6月の発売予定、僕も参加。で、話しはちょっと戻るけど、ホントに曲作るのは簡単なんですけど、DJのブッキングやCDリリースとなるとそっちの方が大変!、でも今のレコード会社ってどうしてもサラリーマン気質のディレクターやA&Rが多い、中にはそうで無い人もいるけど…それでもそう言う人でも「音楽好き」なだけで、アーティストとメーカーの折り合いを上手くつけるプロっぽい仕事をするかって言うと違う、大事やけどね「音楽好き」って言うの、でも別にアーティストサイドとか会社サイドとかじゃなく「良い形でCDを売る」と言う考えの人って事でのプロ、まぁそれが納得いかんから自分でレーベルやってんねんけど…関係者はその辺考えた方が良いね、とくにメジャーメーカーの人。
ラ: まったく同感で、レコード屋にも同じ事がいえるかも、この手の話になると結局『まあ商売だから』みたいな話になっちゃうんだけど…兎に角、買手市場というか買手の顔色を伺って作ったような商品を無駄にメディアで捲し立てるだけ。渋谷の外灯のスピーカーから流れるステレオタイプの若者好みの音楽に耳をかたむけると、ミーシャ→モー娘→松浦アヤ→B-BOY PARKからスターダムにのし上がった人気ラップグループの新曲。申し訳ないけど、下がってちゃ悪いか!っていうか上がるわけねーだろ。って思うのは俺だけ?そのスピーカーから少し歩くと、前に日まで無かった喫茶店のシャッターにでかでかと『B』というグラフィティ?が。ペッティング?
3: そうやね、ほんとこんな事書くのもなんやけど、結局こんなもんなんかい?みたいな、完全にと言わん物の大分違う感じがする、何やかんやで「頑張れソング」やねん、オレ人に頑張れ言われたら「お前の方がな」と思うってまうからなぁ〜(笑)、まぁ色々おるからエエねんけど、あんまり気張って無い感じの奴がエエなぁ、何かこうもっと普通の話し、「オレは乳のでかい女が良い!」「いや貧乳のみじめさがたまらん!」とか、何でもエエねんけど普段どんな奴でも話す事のラップ、テレビや映画の事とか…バスや電車乗ったらB-BOYみたいな奴でも話ししてんでそんな事、でもマイク持つと気張ってしまうんよ、「別に君はそんな気張らんでもエエよ」言う人程気張ってまう…(笑)。
ラ: うん。なんて言うのか、最近一般的に流行ってる日本語のラップには、言葉の選び方とかファッションとかにしてもシンパシーが持てない。それはなんでかと言うと、とりあえず、『〜しとけ〜』とか普段は話してても、若者の間では流行っているというか、普通に使われている言葉でもちょっと恥ずかしくて使いたく無い言葉とか有るじゃん。変な略語だったり、あれって単純にむかつくじゃん。それに、むかつく人達がヒップホップやってたわけじゃ無い?流行りのトレンディードラマには全然共感できませんみたいな人達がさ。まあ、それも有ってもいいんだけど、それしか無いような気がして、チーマーノリだよあれじゃ。上っ面な不良っぽさばっかりクローズアップされちゃって、本当にあのテのものは聴け聴けっていわれる程耳を覆いたくなる。ヒップホップカルチャーはすっかり浸透してきたなんてとかく言われるけどトレンディードラマ化しただけ。まだ、ヒップホップがヒップホップしていた頃、そっぽ向いて紺ブレでも着てたやつらが今じゃヒップホップですって…ちゃんちゃらおかしい。おれが夢中になった部分はそことはちょっと違うんだよ。エレクトロ好きを自負する今じゃ若者から絶大人気を誇るDJ。あんた当時ニュージャックスイングばっかりで全然そんなのかけて無かったじゃん。以上、俺がヒッホップが嫌いな理由。まあでも、そんな言ってみれば非ヒップホップな嗅覚でみてると、つまんないものばかりでもなくて、まず一つはここ最近のECDの戦っている文章には大いにエールを送りたくなり、会った時にはそれを氏に伝える事多々有り。ただ書かれている、内容が上っ面な安っぽい内容ではないだけに、『いや〜よかったっす。』というリアクションじゃ、うさん臭いと言うか…あれに関してはしゃべればしゃべるほど、安っぽく薄っぺらになる気がして、でも、本当に武者震いが体をスルーするんです。石田さん(bmr、中流階級の話。)だから、本当に共感しましたという事だけ言葉少なで伝えるんです。それと、BIG DADDYというヒップホップマグっぽい洋書。HISTORY OF CUT'N PASTEなる特集でLATIN RASCALS等の特集有り。これ凄いです。DANNY KRIVETなんかもでてるからガレージ好きにも堪らないかも。やっぱり今EDITしかないでしょと思ってしまう1冊。そろそろ長くなったから、3kにパス。
3: ふむふむ…かなり怒ってるね、でも日本語と言う意味で言えば使える、そう言った素材で遊べばリスナーも反応しやすいとは思うけどね、それでもちょっと…と思う曲もあるわなぁ。あっそうそう、11〜2年ぐらい前のファインとかまたこの間出て来たンよ、すると結構今活躍してる人が素人のガンバリ屋さんで出てたりして、それにライブもやる所が少なかったり、ヒップホップやハウスのDJやMCやダンサーの人口不足もあって、色々な所で色んな人同士が演ってる…なんかそう言えば僕も必死で追っかけてたけど、あの時代ってハードコアの物でも何かノンキな感じで理解しやすかったのか、どれも好きだった気がする、勿論そんな中でもその時々で「1番!」と言うのはあったけどね。実際今になって当時の人と話ししてると意外な人とつながってたりするし、何か結局後発組でブレイクしていくアーティストが、そう言った「面白いつながり」みたいな所を尊重しないと言うか…、ヒップホップはそう言う変なつながりの面白さと、その人にとっての普通の事をいかに面白く言うかと言う面白さ、これが無いとどこかに偏るし、広がり過ぎると渾沌とする、元々原形が無かった音楽なだけにつかみ所が無い分、「ルール無用」に逃げがちなんよね、まぁヒップホップは不良を魅了するもんだし、仕方ないと言えば仕方ない、でも海外なんかは日本よりリスナーが厳しいでしょ?、多分カズ君や僕の言うアイデアやセンス、ヒップホップだけじゃ無く音楽に対するスタンスは、日本のアーティストより外国のアーティストの方がかなり厳格だろうし、「あたり前」の所が全然高い位置にあるやろね。まぁウソでもヒップホップが一般的になったと言う事は、それなりに面白い人が出て来るチャンスが出来たと言う事、僕らが頑張って違うスタンスも提示したら面白いんちゃうかな。
ラ: ヒップホップによっていろんな面白い人がでてきたけどヒップホップシンドロームで…おそらく5年後にはもっと、お粗末な状況になってんだろうな。M.TVの時のVIDEO KILLED THE RADIO STARならぬ HIPHOP STAR KILLED THE HIP HOPっていうか、まあ愚痴るだけなら誰でも愚痴れるわけで、俺はこうですっていうのを具体的に提示して行きますよ。ということで久々にDJします。
以下は5/22現在決定しているイベントです。
6/19(水)フリースタイル違法集会@西麻布ブレッツ
6/22(土)ARK@渋谷MODULE
7/19(金)BEAT + PIECES "FAR EAST ELECTRO HIPHOP ATTACK"@恵比寿MILK
それから、謎のMIX TEAM.ABNORMAL YELLOW BANDの次回の12”でEDITします。
EAST VS WEST EDITTIG BATTLE な内容を予定してます。
勘のイイ人は気付いてるかもしれないけど、
発売日などの詳細は後日AUTOROCK BBSにて発表します。
ごめん、告知になっちゃったけど、兎に角3kにしろ俺にしろ提示してるワケ。ここが重要。
あと、最近気付いたけど本当に尊敬するDJも曲を作れるDJ。
3: なる程ね…、今回は考え深い話し合いになってしまったけど、もし業界関係者の方が見ておられたら、こういう事を少し考えてみて下さい。あと情報が大量にある昨今、今の若いリスナーは物凄くうらやましいんですが、その情報を上手く選んで行けば、おかしな物が良く見えたり、カズ君の言う5年後のヒップホップも少しは…とまぁその辺の詳しくは今出てるスペクテイターに僕が執筆してるので御覧下さい、そんな訳で僕の方からも毎月第4木曜渋谷THE ROOMにてブギーナイツ、毎月第2土曜日シムーンにてジャイアントディスコでプレイしてます、あと6月15日ビバーク3周年ミックスCD発売、8月23日セカンドソロ「THE STREET SIZE pt.1」発売!よろしくね。次回はカズ君お勧め!「HISTORY OF CUT'N PASTE」の対訳を間に合えば載せようかと思ってます、こう御期待!!!