Vol.2 家探し編


翌日から、部屋探しに奔走する私たち。

最初に見に行った部屋は、古い雑居ビルの7階で、昼間なのに薄暗く、入口には キオスクのような
売店が並び、 まるで新橋駅前に寝泊まりしているような 気分になりそうでパス。

お次は、1Fが美容院、2Fが大家さんの住居で、貸してくれる部屋はなんと、大家さん一家の居間の裏
ドア一枚でつながった女中部屋だった。
ここに住めば生の香港人と触れ合えるなあ、などとポジティブに考えてみても、やはりパス。

 その後も次々と部屋を見に行くが、どれも私の想像を遙かに超えた物件だったため、
 香港では住宅というものはいかなる概念なのか
と尋ねると、
  一,まず1人では住まない。
  二,1つでも空き部屋があれば人に貸す。
  三,上にいけばいくほどいい

     (どんな貧乏人でも、1階にだけは住みたくないと思っている)
との返事が返ってきた。

結局この日はよい物件が見つからず、YWCA2泊目となる。


 

BACK NEXT